湖畔の杜レストラン ORAE

ビールについて

手造りビールよもやま話私達の手造りビール仕込み風景
      

手造りビールのよもやま話

 

20世紀から21世紀と新世紀を迎えて「21世紀のビールとは?」を当然のごとく考えてみました。
そこで考え出されたのが、「未来のビール」です。こんなタイプのビールが21世紀日本でも主流になる日がくるのでは・・・と希望と願いを込めて醸造したビールが「新世紀スペシャル」。カラメル麦芽をわずかに使ってちょっとコク深く仕上げてあります。しかしコクはあっても後をひく爽快感がこのビールの魅力になっております。このビール、実は女性に人気のビールとなっております。今回の仕込みビールは、ミレニアム記念として大切な地球への感謝の気持ちを込めて販売させていただきます。具体的には販売量 に応じて売り上げの一部を日本環境財団等の環境基金に寄付させていただこうという試みで、少しずつ自分たちに出来ることからはじめたいと思います。
皆様方のご理解とご協力をお願いいたします。なお今回のミレニアムビールでは1リットル当たり10円を田沢湖の水源環境整備にお役立ていただく予定でおります。

私達の手造りビール

 

地ビール醸造が解禁になり大手ビールメーカーとは違うつくり方をした種類のビールが飲めるようになりました。大手メーカーが100年近くもの間つくり続け、日本人がビールだと思ってきたのはチェコ生まれのピルスナー種。低温で活性化する酵母を使い、長く寝かせることで品質が安定する淡黄色のボディと白い泡立ちが特徴的なキレのよいラガービールです。 これに対し多く地ビールメーカーが取り組んだのは、伝統的製法によるエールタイプのビールづくりでした。常温で活性化する酵母を使い短期間で熟成させるエールは、品質の安定性に欠けるものの蔵出しですぐ飲む限りは問題ありませんでしたし、醸造所でお守りする時間が短いために失敗が少ないビールとしても歓迎されました。 また様々なバリェーションで新しいビールの楽しみ方を提案した功績は大きいと思います。

 

今では全国250ヶ所以上の地ビール工場が操業していますから、様々なビールづくりが試行され技術力の向上で素晴らしい味わいのビールも生まれるようになりました。国際的な品評会でも日本の地ビールが注目を浴びています。しかし地ビールに対する世間の評価はいつの間にか「まずいのが個性のビール」になっていました。なぜか?

 

私たちのビールづくりは「地ビールはエールから入ったこと事体に無理があったのではないか?」という疑問からスタートしました。これぞ本場の製法と喧伝したところで最初の一杯止まりではないのか、本当にビールとして定着してきたピルスナーの歴史そのものを否定して良いのだろうか、そして日本人の心に響くビールって何だろう?と求め続けていった結論は、日本に生まれ秋田で育った自分の味覚を信じることでした。 私たちのビールは外国人醸造技師の手を借りることなく日本人の感性のみで練り上げたビールです。納得できるビールを提供するために、吟味に吟味を重ね最高の醸造環境を手に入れたと自負しています。ビールも、日本を代表する大手メーカーでビールの神様に“達人”と言わしめた〈清里「萌木の村」〉山田一巳醸造長に教えを請い試行錯誤によって会得したレシピに基づいており、しっかりと熟成させ自分たちの舌で納得した品質のビールしか蔵出ししていません。 私が原料の吟味からグラスへ注ぐまでの全てを見守ってきた出来立てのフレッシュビールです。だから飲みやすい! だから素材の持ち味を引き立てるORAE料理にピッタリな、ナチュラルテーストのビールとしてお勧めすることができます。田沢湖を吹き抜ける山の清風と共に爽やかさをお楽しみください。
田沢湖湖畔の杜ブルワリー醸造責任者 関口久美子